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錬金術師の話
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錬金術ミニ事典
●項目名:湿った道(湿潤法)
▼読み:シメッタミチ(シツジュンホウ)
▼分類:用語
▼本文:@錬金術の作業の最も一般的な2つの方法の1つ。もう1つは【乾いた道】(乾式法)。ただし、「乾いた道」はあまり尊重されなかったので、「湿った道」が最もよく採用された方法だった。
 この方法の特徴は「【哲学者の卵】」(水晶製の小さな球形のフラスコ)を用いることにあったが、その前に準備段階があった。錬金術師は様々な器具をそろえた後、天体の動きを調べ、普通は春分の日に作業を始めた。
 最初の仕事は様々な素材から、「☆硫黄☆{い/おう}」と「水銀」に相当する正反対の2つの原質を抽出することだった。素材には、自然界から取ってきたあらゆるものが数多く利用されたが、最もよい素材は金と銀だと考えられた。「硫黄」と「水銀」を結合させる中間項となる「塩」を得るための素材には、一般的な水銀が用いられた。こうして、【三原質】が得られたら、それを哲学者の卵に入れた。
 この哲学者の卵を灰か砂を満たした鉢に載せ、【アタノール】(反射炉)で加熱した。加熱には4段階があったといわれる。しかも、段階ごとに加熱の温度は決まっていたので、錬金術師は約40日間炉のそばを離れることができなかった。その間、錬金術師は哲学者の卵の中の物質の変化を観察できた。哲学者の卵の中で、「硫黄」と「水銀」の結合に成功すると、それは最初、黒色(腐敗)に変化した。次いでそれは白色(復活)になった。最後に赤色(赤化)になれば、それが【賢者の石】だった。
 この作業のうち、白い石を得るまでの段階が「小作業」と呼ばれた。白い石も賢者の石の一種で、卑金属を銀に変える力があるとされた。また、最初の作業から完成品である赤い石を得るまでのすべての作業は「大作業」と呼ばれた。 

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