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錬金術師の話
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錬金術ミニ事典
●項目名:ドメニコ・マヌエル・ツェタノ
▼読み:ドメニコ・マヌエル・ツェタノ
▼分類:人物
▼本文:@17~18世紀のイタリア・ナポリの農民出身の偽錬金術師。「自分は無名の【達人】が隠した錬金術書を発見した」とうそぶき、公爵を名乗り、各地で黄金変成を実演した。そして、スペイン領ネーデルランドの長官から実験用の資金6万グルデンを着服し、逃亡した。間もなく彼は逮捕されて投獄されたが、6年後に脱獄した。1700年代初頭、彼はウィーンでレオポルド1世皇帝の面前で黄金変成を成功させて信用を得ると、今度はフレデリク4世のために【賢者の石】を作ると約束して王から莫大な財産を巻き上げた。だが、最後にはすべてがペテンだったことが明らかとなり、1709年に絞首刑となった。このとき、彼はいかにも偽錬金術らしく、きらきらする金属片で飾った上着を着せられ、金箔を貼った絞首台で処刑されたという。 

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