小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆（鬼塚サヤ）の孫として生まれた鬼塚宏樹（主人公＝私）は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のＫ市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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| 脊椎怪物 |
ほ乳類 |
合成獣型 |
ペガサス |
肩高：１．７ｍ |
草食性 |
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■稲妻を運ぶ美しい天馬
ペガサスはギリシア生まれの、鳥の翼を持つ白馬の姿をしたモンスターです。鳥の翼で自由自在に空を飛び回ることができます。天界に住む神々に仕えている馬には翼を持ったものがたくさんいます。ペガサスはその中の一頭で、英雄ペルセウスが怪物メデューサ（ゴルゴンのひとり）の首を切ったときに、その切り口から生まれてきました。もしかしたら、神々に仕える馬たちはみな、そんな変わった生まれ方をしているのかもしれません。天界におけるペガサスの仕事は、雷の稲妻を運ぶことでした。稲妻は一瞬のうちに空から大地に落ちてきますから、ペガサスもそれと同じ速さで飛べたことになります。仕事をしていないときのペガサスはきれいな泉の水を飲むためによく地上に舞い降りてきます。それを見たら、誰だってその背中に乗ってみたくなります。しかし、ペガサスを乗りこなすのは人間には不可能だといわれています。神が選んだ特別な人間にだけ可能なのです。それに、たとえ神に選ばれた人間でも、やましい気持ちを持ったとたんにその資格を失ってしまいます。空高く飛んでいるときにそうなったら大変です。ペガサスは暴れだし、背中の人間を振り落としてしまうからです。 |
| （モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。） |
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