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  フランボワイヤン・ワールド
モンスター解体新書
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
ミノタウロス
Minotaur

脊椎怪物 ほ乳類 半人半獣型 ミノタウロス 身長:3m 肉食性
■迷宮に閉じ込められたあわれな王子

 ミノタウロスは地中海のクレタ島で生まれた、巨人の身体に牛の頭を持ったモンスターです。野蛮な力持ちで、2本の斧を振り回し、次から次と人間を喰ったので、クレタ島は大騒ぎになりました。ミノスというクレタ島の王は大いに困り、有名な発明家に頼んで入ったら絶対に出られない迷路のような宮殿を作らせました。そして、宮殿の一番奥の部屋にミノタウロスを閉じ込めたのです。しかし、ミノス王はミノタウロスを殺そうとはせず、アテネというギリシアの都市から少年少女を誘拐してきては、餌としてミノタウロスに与えます。ミノタウロスは人間の女性と海から出現した牡牛との間に産まれた子供ですが、この女性というのがミノス王の妻のパシパエだったからです。つまり、ミノス王にとっても子供のようなものですから、殺すわけにはいかなかったのです。それにしても、ミノス王はミノタウロスのような怪物をどうやって迷宮の奧に閉じ込めたのでしょうか。考えられるのは、ミノタウロスが眠っている隙に、そのまわりに部屋を作り、それから複雑な宮殿を作ってしまうという方法です。これなら、危険な目には遭わずにミノタウロスを捕獲することができそうです。
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。)
幻想動物学

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