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  フランボワイヤン・ワールド
モンスター解体新書
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
アスピドケロン
Aspidochelone

脊椎怪物 魚類 魚型 アスピドケロン 体長:2km 肉食性
■何もしないで過ごす漂流者

 アスピドケロンは巨大な魚の形をした、ヨーロッパ生まれのモンスターです。ごく少数ですが亀の姿をしたものもいます。体が大きく、表皮は石のように固く、ほとんどいつも海底にいて動くことがありません。このため、体の表面にはびっしりと海草類が張り付いています。こうして何週間も過ごしたあと、ごくたまに海上に浮かび上がると海面から背中を出し、今度は海流の上を漂い始めます。ここでもまた身動きもせず、じっと数日間を過ごすのです。アスピドケロンのすることはただこれだけで、自分から進んで人間を襲うようなことはありません。しかし、海藻の張り付いたアスピドケロンの背中は海上ではまるで島のように見えるので、注意しないと大変なことになります。海の上で何週間も過ごした船乗りたちは食料や水を補給するため、うっかりとその背中に上陸してしまうことがあるからです。なかには焚き火をしたり、杭を打ちつけたりするものもいます。いくらおとなしいアスピドケロンといってもこうなるとじっとしていられません。人間を背中に乗せたままざぶんと海の底に沈んでしまいます。こうやって、何人もの船乗りが犠牲になったといわれています。
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。)
幻想動物学

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