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  フランボワイヤン・ワールド
モンスター解体新書
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
レモラ
Remora

脊椎怪物 魚類 吸着魚型 レモラ 体長:80cm 肉食性
■戦艦をも止める力持ち

 レモラはギリシアやローマの海で生まれた小判鮫に似た魚のモンスターです。英語では通常の小判鮫もレモラといいますから、姿は小判鮫とそっくりといっていいでしょう。つまり、身体は細長く、小判鮫と同じように頭の上に吸着盤があるのです。しかし、このふたつは区別しなければいけません。レモラは小判鮫のようでありながら、その力は比較にならないほど大きく、たった1匹で巨大な戦艦を動けなくしてしまうほど強いのです。もちろん、その吸着盤を使って戦艦の船底に張り付き、戦艦の動きを止めるわけです。一説によると、レモラが船を動けなくするのは、レモラの身体から冷気が発せられ、船を凍りつかせてしまうからだともいわれています。レモラは普段は北極の海底におり、そのために北極の海は凍っているのだそうです。このようなレモラは季節によって海中を移動しており、レモラが近づいてくるとその地方一帯に冬が訪れるのです。
 レモラは力があるだけでなく、頭が良く、人間の言葉を理解するという特徴もあります。そこで、漁師たちの中はレモラを飼い慣らし、漁の手伝いをさせた者もいるといわれています。
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。)
幻想動物学

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