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  フランボワイヤン・ワールド
モンスター解体新書
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
ゲリュオネウス
Geryones

脊椎怪物 ほ乳類 巨人型 ゲリュオネウス 身長:5m 雑食性
■巨人3人分の大声で威嚇して敵を追い払う巨人

 ゲリュオネウスはギリシアで生まれた巨人のモンスターです。足は2本ですが、腰から上は3人分あり、胴体は3つ、手は6本、頭は3つあります。また、腰のあたりから鳥の翼が生えています。普段はおとなしく、住み着いた土地に牛を放牧し、地獄の番犬ケルベロスの兄弟に当たるオルトロスという猛犬に牛の番をさせて暮らします。もしかしたら、戦いの嫌いな、平和好きの巨人なのかもしれません。しかし、誰かが自分の土地を荒らしたり、牛を盗んだりすると、すぐにも凶暴になります。上体が3人分あるということは、力も知性も3人分あるわけですから、こうなると大変です。ゲリュオネウスは3つの手に槍を、残りの3つの手に盾を持ち、腰の翼で羽ばたいて空を飛び、上空から敵に襲いかかります。敵を威嚇(いかく)するときには大声を上げるという特徴もあります。この大声は戦場における鬨(とき)の声のようなもので、それを聞いただけでたいていの敵は逃げ出してしまうほどの威力があります。なにしろ3つの口から声を発するので、ただの大声ではないのです。ですから、ゲリュオネウスの住む土地では、決して彼の牛たちに手を出さないように注意する必要があります。
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。)
幻想動物学

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