小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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脊椎怪物 |
ほ乳類 |
牛型 |
ギュウキ |
肩高:1.7m |
雑食性 |
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■水の中から飛び出し人間の影を喰うモンスター
ギュウキは鬼の頭に牛の身体を持つ、日本生まれのモンスターです。牛なのに普段は川の深いところに住んでいます。エラはないので水の中では呼吸できませんが、クジラと同じように呼吸を止めた状態で数十分間も水の中にいられるようです。このため、たとえギュウキが住んでいても、川の面からわかりません。ときどき、ギュウキの尾が川面に浮かんでいたり、呼吸のために鼻先だけを水面に突き出していることもありますが、気がつく人は少ないようです。こうして、ギュウキは人間が近づいてくるのを待ち続け、人間がやってくると突然水の中から飛び出します。このとき、ギュウキは人間の身体ではなく、その影を喰います。そして、影を喰われた人間は死んでしまうのです。人間が川岸にやってこないときには、ギュウキは陸に上がり、人間を求めてさまよい歩きます。こういう場合、ギュウキは人間の姿に化けるので、狙われた人間は大変です。人間だと思って安心していると、突然ギュウキの姿に戻るからです。しかし、たとえ人間に化けているときでも、水に映った姿はギュウキのものなので、それに気づけば逃げられますし、建物などに閉じ込めて捕獲することもできます。 |
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。) |
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