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  フランボワイヤン・ワールド
モンスター解体新書
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
オドントティラヌス
Odontotyrannus

脊椎怪物 両生類 半獣半魚型 オドントティラヌス 体長:30m 肉食性
■ゾウさえも一口で食べてしまう大食漢

 オドントティラヌスは3本の角を持つ、インド生まれのモンスターです。頭は野牛のようで、獣の前脚があり、体はウロコにおおわれており、魚の尾があります。3本の角のうち真ん中の1本は、ユニコーンのように前方に突き出しています。身体のウロコはとんでもなく頑丈で、大砲の一撃にもびくともしません。最大の特徴はものすごい食欲で、やってきた獣を何でも食べてしまうことです。いつも大きな川の中に潜み、象やカバなどが近づいてくるのを待っています。そして、そのときが来ると、体長が5m以上の象でさえ一口で飲み込んでしまうのです。もちろん、泳ぎに来た人間を食べることもあり、一度に26人を飲み込んだという記録もあります。体が大きいので小さな川には住めませんが、インドのガンジス川のような大河には、オドントティラヌスが何匹も群をなしていたこともあります。そんなに体が大きいのでは、ほかの動物はすぐに気がついて逃げ出してしまうように思えますが、そうではありません。水面から出ているオドントティラヌスの背中はまるで川の中州のように見えるので、知らず知らずのうちに近づいてしまい、怪物の餌になってしまうのです。
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。)
幻想動物学

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