小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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脊椎怪物 |
は虫類 |
蛇型 |
ミズチ |
体長:3m |
肉食性 |
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■リュウになる日を500年待つ進化途中のモンスター
ミズチは蛇の体に4本の脚を持つ、中国生まれのモンスターです。姿を見ると龍に似ています。龍もミズチも蛇が進化したもので、蛇が500年生きるとミズチになり、さらに500年生きると龍になるという関係にあるからです。しかし、龍というのは非常に珍しいモンスターですが、ミズチはそうでもありません。龍よりもはるかにたくさん生存しています。蛇が500年生きてミズチになるよりも、それからさらに500年生きて龍になることの方がはるかに大変なことだからです。このような理由から、川や泉でしばしば見つけられる龍に似たモンスターはほとんどがミズチといってもいいのです。おそらく、気持ちを落ちつけてよく見れば、誰でもその違いがわかるはずです。ミズチは4本脚の蛇ですが、龍のようにふさふさした毛は生えていませんし、額の上に尺木と呼ばれる肉の盛り上がりもなく、あごの下に逆鱗というウロコもありません。角は生えていることもありますが、このようなミズチはキュウと呼ばれます。神通力の点でもミズチは龍に劣ります。とはいえ、将来は龍になる可能性があるのですから、本物のリュウを見たいなら、見つけてもむやみに殺してはいけません。 |
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。) |
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