小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆（鬼塚サヤ）の孫として生まれた鬼塚宏樹（主人公＝私）は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のＫ市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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| 脊椎怪物 |
は虫類 |
半鳥半蛙型 |
ウォーター・リーパー |
体長：１．２ｍ |
肉食性 |
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■翼の生えた巨大ヒキガエル
ウォーター・リーパーは巨大なヒキガエルのような姿で、魚のヒレが発達したような翼を持った、イギリス生まれのモンスターです。川や沼の中に住んでおり、足はなく、オタマジャクシのような尾がついています。肉食性で、魚の肉でも獣の肉でもむさぼるように食べるのが特徴です。川辺で遊んでいた羊が誤って水に落ちれば、すぐに飛びついて喰い殺します。漁師が網で魚を捕っているのを見つければ、その網を喰いちぎり、魚を奪い取ります。それだけならいいのですが、漁師本人を喰い殺してしまうこともあります。漁をしている漁師がいると、ウォーター・リーパーは気づかれないようにそっと近づき、悲鳴のような恐ろしい声で鳴きます。その声に漁師が驚いておろおろしているところを、水の中に引きずり込んで喰い殺してしまうのです。背中に翼がありますから、深いところから勢いよく飛び出せば、空を飛ぶこともできるはずです。そうやって、漁師や獣に襲いかかることもよくあると思われます。しかし、獣の肉などを餌にして、陸の上に引き上げさえすれば、生け捕りにすることも可能です。ウォーター・リーパーには脚がないので、陸の上では自由に動けないからです。 |
| （モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。） |
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