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フランボワイヤン・ワールド
モンスター解体新書
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
ソウリュウ
Souryuu
相柳

 脊椎怪物  は虫類  人頭蛇身型  ソウリュウ  体長:120m  雑食性
■毒の湿地帯を作り出す蛇型モンスター

 ソウリュウは中国で生まれた、人間の頭に蛇の体を持つモンスターです。人間の頭は全部で9個もあり、家畜でも穀物でも地上にあるものはすべて食べてしまうという、恐るべき食欲を持っています。そのうえ、ソウリュウが現れた土地からは辛くて苦い毒のある水が溢れだすようになり、どんな生き物も住めない湿地帯に変わってしまいます。このため、ソウリュウが出現するたびに地上から豊かな土地が消え、毒にまみれた湿地帯が広がっていきます。一度そうなってしまうと、再び豊かな土地を取り戻すことはできません。湿地帯の上に新しい土を盛っても無駄です。かつてソウリュウが出現したときには、毒の湿地帯の上に新しい土を5mも積み重ねましたが、すぐにも毒の水が溢れてきたといわれています。毒に汚れた土と水を完全に掘り出し、そこに新しい土を入れれば、土地を改良することは可能かもしれません。しかし、たとえそれが可能だとしても、毒の土と水をどこに捨てればいいのでしょうか。ソウリュウは不死身ではなく、中国の神話では禹(う)という英雄によって殺されたとされています。しかし、どうやって殺せばいいか、神話ははっきりと語っていないのです。
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。)
幻想動物学

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