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フランボワイヤン・ワールド
モンスター解体新書
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
ラドン
Ladon

 脊椎怪物  は虫類  蛇型  ラドン  体長:50m  雑食性
■黄金のリンゴを守護する神のしもべ

 ラドンはギリシア生まれの、100の頭を持つ蛇のモンスターです。不死身の体と恐ろしい力を持っていますが、決して邪悪ではありません。ラドンは意味もなく暴れ回って人々を困らせるということはないのです。それどころか、ラドンは神々の命令に忠実に従うモンスターだといえます。古代のギリシア人は世界の西の果てにヘスペリア(夕べの国)という島があり、そこに黄金のリンゴの木があると考えていました。この木は主神ゼウスと女神ヘラの結婚祝いに、大地の女神ガイアが贈った大切な記念品です。そこで、ゼウスはヘスペリスという7人の女神に木の世話をさせ、ラドンに命じて木を守らせました。ラドンは不死身の体を持つ上に、50個の頭が眠っているときでも、残りの50個の頭は目覚めているという特徴があるので、見張り役には打ってつけだったのです。また、ラドンは100の頭でいろいろな動物の言葉を話せたので、リンゴの木の実を盗もうとするような不審な者たちの情報を動物たちから手に入れることもできたはずです。こうしてラドンが守っていたために、ヘラクレスのような英雄にとってさせ、黄金のリンゴの実を手に入れることが大きな試練になったのです。
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。)
幻想動物学

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