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フランボワイヤン・ワールド
モンスター解体新書
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

ギガース
Gigas

 脊椎怪物  ほ乳類  半人半蛇型  ギガース  身長:50m  雑食性
■生まれ故郷の大地で生き返れる巨人

 ギガースは両足が蛇の胴体になっている、ギリシア生まれの巨人です。全部で24人おり、みな髪の毛が長く、足の先は蛇の尾になっています。身体は鎧に包まれ、手には長槍を持っています。ものを投げることが得意で、岩石や燃え木を投げつけて戦います。その腕力はすさまじく、投げた岩石は天までとどきます。また、彼らは生まれ故郷の草原にいる限り決して死なないという特徴があります。たとえ死ぬことがあっても故郷の大地に倒れたとたんに何度でも生き返ってしまうのです。ギガースたちは全員、草原の大地の中から植物が生え出してくるように生まれてきました。ギガースたちの脚は蛇になっていますが、それは植物の根に似ています。その根が、生まれ故郷の大地から生命力を吸い上げる。こんなことが想像されます。残念なことに、ギガースたちはずっと昔に神々に戦いを挑み、そのほとんどが英雄ヘラクレスによって殺されてしまいました。故郷の中では死なないはずのギガースたちですが、ヘラクレスによって故郷の外に連れ出されて殺されたのです。しかし、全員が死んだわけではなく、何人かは大地の底に閉じ込められただけで、いまも暴れて地震を起こすといわれています。
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。)
幻想動物学

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