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フランボワイヤン・ワールド
モンスター解体新書
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
キュクロプス
Cyclops

 脊椎怪物  ほ乳類  巨人型  キュクロプス  身長:50m  雑食性
■細かい作業が得意なひとつ目の巨人

 キュクロプスはギリシアで生まれた、ひとつ目の巨人です。最初に生まれたキュクロプスは、ステペロス、ブロンテス、アルゲスという名の三人の兄弟で、その後人数が増え、地中海の島々にも住むようになりました。姿は人間と同じですが、大きな丸い目がひとつしかなく、額の真ん中についています。巨人なのに細かい工作仕事が得意で、いろいろなものを作ったといわれています。そのひとつに雷があります。古代のギリシアでは雷は、ゼウスという最高神の力でもたらされると信じられていました。しかし、雷光、雷鳴、雷雲を作ったのはキュクロプスで、それをゼウスにプレゼントしたのです。燃え盛る火山を溶鉱炉として利用し、英雄たちの鎧や兜も作りました。おそらく、額の真ん中にある目が拡大レンズのような力を持っていて、そのせいで細かい仕事が得意だったのでしょう。ギリシア人の祖先たちがギリシアに住み始めるより以前に、ギリシアには巨大な石を積み上げた立派な建築物がありましたが、これを作ったのもキュクロプスだといわれました。しかし、地中海の島々に住んでいるキュクロプスには残忍なものが多く、人間を喰う怪物として恐れられています。
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。)
幻想動物学

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