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フランボワイヤン・ワールド
モンスター解体新書
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
チノセパリック
Cynocephales

 脊椎怪物  ほ乳類  半人半獣型  チノセパリック  身長:1.7m  雑食性
■社会生活をおくる犬頭種族

 チノセパリックはインドネシアで生まれた、犬の頭に人間の身体を持つモンスターです。人間と同じように衣服を身に付け、集団で村を作って社会生活を送っているので、モンスターというより特別な人種といった方がいいかもしれません。いまから二千年くらい前には、獣の皮をまとい、吠え声で話し、爪を武器にして獣や野鳥を狩って暮らしていたといわれています。しかし、人間の社会が進歩するのと同じように、チノセパリックの社会も進歩したようです。六百年くらい前にチノセパリックを見たというヨーロッパ人は、彼らはなかなかに分別があり、智恵も深かったといっています。おそらく、人間と同じように言葉で会話をし、文化も発達していたのではないでしょうか。また、チノセパリックと同じように、犬の頭に人間の身体を持つ種族は、中国の周辺地帯にも住んでいました。しかし、中国に住んでいた犬頭人種は人間のような社会生活を送ってはいましたが、身体中に長い毛が生えているので、いつも裸で暮らしていました。もとはチノセパリックと同じ種族だったのが、遠い昔に分かれ分かれになり、まったく違う道を歩んでしまった結果なのかもしれません。
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。)
幻想動物学

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