小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆（鬼塚サヤ）の孫として生まれた鬼塚宏樹（主人公＝私）は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のＫ市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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| ヤマタノオロチ |
| Yamatanoorochi |
| 八岐大蛇 |
| 脊椎怪物 |
は虫類 |
蛇型 |
ヤマタノオロチ |
体長：１０００ｍ |
肉食性 |
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■数百年間も眠り続ける酒好きの巨大蛇
ヤマタノオロチは日本で生まれた巨大な蛇のモンスターです。１つの胴体に８つの頭と８つの尾があります。いつもは山の中に横たわっていますが、あまりに巨大なので、その身体は８つの山と８つの谷を越えてしまいます。また、ヤマタノオロチがいる場所からは八色の雲気が立ち昇り、鬼門（東北）の方角へたなびいているともいわれます。動くことはめったにないようです。おそらく、一度眠りにつくと数百年間は動かないでしょう。というのは、ヤマタノオロチの身体にはコケがびっしりと生え、まるで森のように木々が生い茂っているからです。よく動きまわるのなら、木々が生えたりすることはないはずです。このため、そうと知らずにヤマタノオロチの近くに住んでしまう人々もいるのですが、それは危険なことです。ヤマタノオロチが目を覚ますと、空腹感から、近くにいる人間を喰ってしまうからです。ただし、ヤマタノオロチは酒が大好物なので、これを利用して退治することが可能です。まず、大量の酒が入った壷を８個用意します。すると、ヤマタノオロチが現れ、８個の首を伸ばして酒を飲んで酔っぱらってしまいます。このときを逃さずその身体を八つ裂きにすればいいのです。 |
| （モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。） |
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