小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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脊椎怪物 |
ほ乳類 |
合成獣型 |
フンババ |
身長:30m |
雑食性 |
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■森を守る「森の番人」
フンババはイラクのあたりで生まれた、森の番人といわれる巨人のモンスターです。叫び声で洪水を起こし、口から火を吐いたり、毒の息を吹き出すことができます。また、人間の言葉を話せるという特徴があります。広大な森林地帯の奥深くに住み、森林を荒らす者がいると地響きを立てながら現れ、追い払ったり殺したりします。とくに木を切り倒されるのは嫌いで、フンババは大いに怒り狂い、「わたしの木を切り倒すのは誰だ」と叫んで暴れ回ります。とはいえ、人間を困らせることを目的にしているのではないようです。というのも、フンババの住む森には呪いがかけられており、普通の人間ではなかなか中に入り込むことさえできないからです。おそらく、広大な原生林で、入り込んだら方向がわからなくなり、迷子になって死んでしまうような森なのでしょう。フンババには数多くの子分もいて、森の見張りをしています。どんな子分なのかわかりませんが、森に棲んでいるは虫類や獣たちではないでしょうか。森林地帯に住む動物たちなら、森を守ろうとするフンババに協力するに違いないからです。広大な森林地帯には必ずフンババのような怪物が住んでいるといっていいかもしれません。 |
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。) |
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