①鼻 |
ワニに似ています。しばしば口から炎を吹き出すせいか、鼻から煙が出ていることがよくあります。 |
②牙 |
毒蛇と同じく、付け根の腺から毒が吹き出す仕組みです。これに噛まれたら、ほとんどのモンスターは死んでしまいます。 |
③眼 |
フランスに住んでいたヴィーヴルのように、ドラゴンの仲間には眼球が取り外し可能なものがいます。しかし、取り外された眼にも視力があり、あたりを警戒しています。 |
④歯 |
いかにも肉食獣らしく、恐竜のティラノザウルスのような尖った歯がたくさん生えています。ドラゴンを倒して、この歯を手に入れると、幸運と建康のお守りになります。また、ドラゴンの歯を大地にまくと、〈スパルトイ〉と呼ばれる兵士たちが植物のように生えてくることがあります。 |
⑤口 |
口は巨大でワニに似ていますが、長い蛇のような舌があります。また、口を大きく開いて、炎や毒の息を吐き出します。 |
⑥角 |
いろいろな角がありますが、もともとはヤギの角に似ていたようです。ヨーロッパではヤギは悪魔と関係が深いと考えられていたので、邪悪なドラゴンもヤギの角を持つことになったのです。 |
⑦胃袋 |
人間や家畜などを丸ごと食べても完全に消化する力があります。また、喰いだめすることが可能で、大量の食料を食べた跡では何週間も何も食べずに洞窟にこもっていることもできます。また、ドラゴンの内臓にはドラゴナイトという石がたまっていることがあり、強力な恋のお守りになります。 |
⑧指 |
太い鈎爪のある指が3~5本あります。この足でつかまれると岩さえも粉々に砕けてしまいます。 |
⑨細胞 |
ドラゴンの身体の細胞は再生能力が高く、切り刻まれても、再びくっつく性質があります。失われた体の一部分を完全に再生してしまう種類もいます。ヒュドラのように、多頭ドラゴンの仲間には首を切られてもそこから新しい首が生えてくるものもいます。 |
⑩血液 |
血液には超自然的ないいろいろな成分が含まれています。この血液を体に塗ったり、飲むことができれば、人間は決して傷つかず、不死の身体を手に入れることができます。ドラゴンは人間の知らない不思議な薬草類を食べているのかもしれません。 |
⑪心臓 |
巨大な身体にふさわしい巨大で強力な心臓を持っています。ただ強いだけでなく、魔術的な力も秘めており、ドラゴンの心臓を焼いて食べると人間の知性は完璧なものとなり、鳥、動物、昆虫などの言葉さえわかるようになります。 |
⑫腹 |
ドラゴンはほとんど無敵ですが、どういうわけか腹だけはやわらかく、弱点になっているものが多いようです。このため、ドラゴンは腹を砂利や枯れ枝の上におき、砂利や枯れ枝をくっつけて、腹部を保護する性質があります。宝物のうえに腹這いになり、腹部に無数の宝石を貼り付けているものもいます。 |
⑬翼 |
ほとんどの場合、翼はこうもりのような形をしています。身体の大きさに比べて小さいので、何だか飛べないように感じられますが、この小さな翼でドラゴンは自由自在に飛び回ります。翼のほかにも身体を浮き上がらせる能力を持っているのかもしれません。 |
⑭尾 |
恐竜の尾のように巨大で自由に動き、敵を攻撃するのに役立ちます。 |
⑮表皮 |
とんでもなく厚く、固い角質でおおわれています。弓矢や剣はもちろん、弾丸でもはじきとばしてしまいます。 |