小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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脊椎怪物 |
ほ乳類 |
半人半蛇型 |
ゴルゴン |
身長:1.6m |
雑食性 |
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■ギリシアで生まれた恐るべき3人姉妹
ゴルゴンはギリシアで生まれた、人間の女性の姿をした3人姉妹のモンスターです。髪の毛の1本1本が蛇になっており、たえずうごめいています。背中には黄金の翼が生え、腕は青銅で、口にはイノシシの牙が生えています。そのうえ、顔が醜く、それを見た者は神でも人間でも一瞬のうちに石となって死んでしまいます。ところが、ずっと昔に、3人姉妹のうちメデューサという名のゴルゴンだけは、ペルセウスという英雄に殺されてしまいました。そのころ、ゴルゴンたちはギリシアから見てはるか西の土地に住んでいました。そこへペルセウスがやってきて、メデューサが寝ている隙に殺したのです。その顔を見たら死んでしまうはずなのに、どうやって近づいたのでしょうか。答は簡単です。ペルセウスは銀の盾を鏡代わりに使い、鏡に映った姿を見ながら近づいたのです。こうしてメデューサだけは死んでしまいましたが、残りの2人は生き残りました。この2人は不死の力があったので、ペルセウスにも殺せなかったからです。こんなわけですから、ペルセウスの真似をすればゴルゴンを捕獲することはできるかもしれませんが、たとえ捕まえても見物するにはいつも鏡が必要になるのです。 |
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。) |
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