小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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脊椎怪物 |
鳥類 |
半獣半鳥型 |
ズー |
体長:2.5m |
肉食性 |
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■時間を戻す能力を持つ怪鳥
ズーは現在のイラクのあたりで生まれた、鷲の体にライオンの頭を持つモンスターです。誰もたどり着けないような高い山の上に住み、どんな鳥よりも速く飛ぶことができます。また、頭から光を発して真っ暗な夜でも真昼のように明るくすることができます。むやみに人を襲うようなことはありませんが、ときどき人々や神々が大事にしている宝物を盗んで山に持ち帰ってしまうことがあり、それを奪い返しにきた者たちと戦いになることがあります。もちろん、ズーを倒すのは大変なことです。ズーは高速で飛んだり、頭から光を発したりするだけでなく、時間を逆回転する能力もあるからです。例えば、人々がズーめがけて弓を射たとします。矢は最初はズーめがけて飛んでいきますが、ズーがひとにらみしただけで、変化が起きます。矢の部品である石の鏃はもとあった岩の中に帰り、葦でできた矢柄は葦の野原に帰り、羽は鳥の翼に帰って、飛んでいた矢がなくなってしまうのです。鉄砲で撃ったとしても同じことが起こって何の役にも立ちません。しかし、台風のように強烈な風を起こして吹き付ければ、ズーの翼が役に立たなくなるといわれているので、捕獲するのも可能なはずです。 |
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。) |
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