小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆（鬼塚サヤ）の孫として生まれた鬼塚宏樹（主人公＝私）は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のＫ市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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| 脊椎怪物 |
鳥類 |
合成獣型 |
ホウオウ |
体長：１．５ｍ |
草食性 |
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■５色の羽を持つ鳥の王
ホウオウは中国で生まれた、美しい５色の羽を持つ鳥の姿をしたモンスターです。クチバシは鶏、あごはツバメ、首は蛇、尾は魚、額はコウノトリの姿をしています。とても神聖な霊鳥で、争いの多い人間界に我慢がならないのか、人間界に姿を見せるのはこの世が平和なときだけです。また、ホウオウが住むのは美しい自然界の中でもごく一部の地域に限られています。ホウオウは梧桐（アオギリ）の木にしか住まず、竹の実しか食べず、清浄な霊山の水しか飲まないからです。見つけようと思っても、なかなか見つかるものではないのです。しかし、ホウオウは強い翼を持ち、その気になれば世界中を自由に飛び回ることができます。そして、ホウオウが飛び回るときには、その後ろに従うように数多くの鳥たちも飛んでいきます。ホウオウはこの世に存在するすべての鳥たちの中で最も偉大だからです。ですから、ホウオウが死ぬことがあれば、すべての鳥たちが嘆き悲しみます。ホウオウの羽の色は５色ですが、赤が目立つもの、青が目立つもの、黄色が目立つものなどいろいろな種類があります。人間の世界が平和で美しくなれば、もう一度その姿を見られるかもしれません。 |
| （モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。） |
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