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フランボワイヤン・ワールド
モンスター解体新書
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
トグ
Thog

 原生怪物  スライム類  合成獣型  トグ  体長:極小~数m  肉食性
■ヒキガエルのような頭を持つスライム

 トグはアメリカで生まれた、スライムに似たモンスターです。アメリカの作家ロバート・E・ハワードが創作したもので、小説『忍び寄る影』に登場します。スライムと同じくどろどろの伸縮自在の体を持っていますが、その体の中からヒキガエルに似た頭部が現れるという特徴があります。また、人間や動物を襲うときに体の一部を前方に伸ばすと、そこから毒のある刺が出現します。しかし、頭部や刺は体内にも隠せるので、地面や壁にくっついて移動していると黒い影やシミと区別ができません。このため、足下から突然襲われて人間が食べられてしまうという事件も起こるのです。スライム類というのはモンスターの中では下等な部類に属しますが、トグは例外のようです。頭部があるのですから、脳細胞も発達しているに違いありません。実際、トグには感情らしいものもあり、怒ると全身が発光して輝きます。小説では太古の時代の神の成れの果てだとされていますが、ただのスライムが魔力を秘めたヒキガエルと出会って合体したとも考えられます。ヒキガエルは洋の東西を問わず悪魔的な生き物とされ、ヨーロッパでは魔女の仲間と考えられていたので、それは大いにあり得ることです。
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。)
幻想動物学

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