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フランボワイヤン・ワールド
モンスター解体新書
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
パズズ
Pazuzu

 脊椎怪物  ほ乳類  合成獣型  パズズ  身長:2.5m  肉食性
■熱風の嵐で人々を脅迫する悪魔

 パズズは現在のイラクのあたりで生まれた、人間の体に2対の鳥の翼を持つモンスターです。また、頭は犬、足はワシ、手はライオンの前脚になっており、サソリの尾があります。恐ろしいのは背中にある2対の鳥の翼です。パズズは人里離れた猛暑の砂漠に暮らしていますが、しばしば空高く舞い上がると、人々の暮らす土地をめがけて2対の翼を羽ばたかせます。すると砂漠の猛暑が熱風の嵐となって吹き付け、土地を干上がらせ、穀物を枯らしてしまうのです。水不足のために家畜たちも死んでしまいます。また、パズズの体や翼にはさまざまな病原菌が巣くっているのか、この熱風が吹き付けた地方では人々は熱病に冒され、頭痛や吐き気などに苦しむようになります。こうして、パズズは人々から動物や人間の生け贄を要求しているのです。人々が十分な生け贄を提供すると、パズズはしばらくは熱風を送るのをやめます。パズズが動物などほとんど住んでいない砂漠から一歩も外には出ず、普通の生き物のように苦労して獲物を追いかけたりせずに生きていけるのはこのためです。悪魔じみた能力を持つパズズだからこそできることといっていいでしょう。
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。)
幻想動物学

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