小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆（鬼塚サヤ）の孫として生まれた鬼塚宏樹（主人公＝私）は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のＫ市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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| 脊椎怪物 |
ほ乳類 |
アンデッド型 |
ゾンビ |
身長：１．７ｍ |
雑食性 |
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■命ずるままに動く生ける死者
ゾンビは西インド諸島で生まれた、アンデッド（生ける死者）型のモンスターです。土地の宗教であるブーズー教の呪術師が魔術的な方法を使って人間の死体をよみがえらせ、ゾンビにするといわれています。普通のモンスターは人間に危害を加えるために恐れられますが、ゾンビが人間に危害を加えることはありません。ゾンビはそれだけの肉体的能力を持っていないからです。ゾンビたちは完全に魔術師たちの支配下にあり、口もきけず、意志もなく、ただ奴隷として働くくらいのことしかできないのです。死体なので体の一部分が腐っていたりして気味が悪いことは確かですが、はっきりいってただそれだけです。こんなわけですから、ゾンビの恐ろしさはほかのモンスターの場合とは違っています。ゾンビの場合はそれ自体が恐ろしいのではなく、生きている人でもゾンビにされてしまうことが恐ろしいのです。というのは、魔術師たちは生きている人をゾンビにする手段を知っているからです。しびれ薬のような薬品を使うという説もありますが、そうだとすれば世界中どこでもゾンビを作れることになります。もしかしたら、すぐ身近でもゾンビが作られているかもしれないのです。 |
| （モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。） |
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