小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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脊椎怪物 |
ほ乳類 |
アンデッド型 |
ヴァンパイア |
身長:1.9m |
吸血性 |
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■闇と血を好むアンデッド
ヴァンパイアは東ヨーロッパ生まれのアンデッド(生ける死者)型のモンスターで、土葬された人間の死体が復活し、他人の血を吸って生き続けるようになったものです。ヴァンパイアに血を吸われた人間は死にますが、墓に入れられた後でヴァンパイアとなって復活します。土葬された死者がヴァンパイアとなるには約40日間が必要なので、墓から出てきたばかりのヴァンパイアは醜く、体は血液でふくれており、顔はどす黒いことが多いようです。また、昼の間は墓に横たわり、夜になると自分が住んでいた家に帰り、親族の肩や胸にかみついて血を吸うという習性があります。そうやって、ヴァンパイアたちは次々と仲間を増やしていくのです。しかし、ヴァンパイアの中にも普通の人間の姿をしている者たちがいるので、注意する必要があります。ヴァンパイアとなって新鮮な血液を吸い続けるうちに、普通の人間らしい容貌を取り戻し、昼でも行動できるような体質に変化していくようです。ところで、ヴァンパイアの中には宿命的にヴァンパイアとなるために生まれてきた者もいるといわれています。おそらく、この世で最初のヴァンパイアはそのようなヴァンパイアだったのでしょう。 |
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。) |
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