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フランボワイヤン・ワールド
モンスター解体新書
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
ケイト・シー
Cait Sith

 脊椎怪物  ほ乳類  ネコ型  ケイト・シー  体長:50cm  肉食性
■ネコの王国を知る切れ者

 ケイト・シーはイギリスで生まれた、ネコの姿をしたモンスターです。一説によると、犬くらいの大きさがあり、毛の色は黒く、胸にひとつだけ白い斑点があるといわれています。しかし、見た目に関してはいろいろな場合があるようで、普通のネコと区別するのは難しいようです。暮らし方も普通のネコと同じです。人間にはケイト・シーと普通のネコを区別できないので、野良ネコの場合もあれば、飼いネコの場合もあります。ケイト・シーが普通のネコと違うのは、彼らがネコの王国を持っており、その王族に属しているということです。また、完全に人間の言葉を理解しており、うっかりすると人間の言葉をしゃべってしまうことがあります。人間にいじめられると牡牛くらいの大きさになり、その人間をネコの王国へ引き連れていってしまうこともあるようです。恐ろしいのは普通のネコの多くがケイト・シーである可能性があることです。というのは、イギリスの言い伝えによれば、別世界にあるネコの王国に属するネコたちの多くが人間の暮らす地上で、普通のネコに混じって暮らしているといわれているからです。ネコというのは人間にとって身近な動物ですが、これからは見方を変えた方がいいかもしれません。
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。)
幻想動物学

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