小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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人造怪物 |
無生物 |
土人形 |
ゴーレム |
身長:180cm |
無食性 |
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■呪文で生命を得た泥人形
ゴーレムはイスラエルで生まれた、人工人間のモンスターです。特別な能力を持ったユダヤ教のラビ(導師)が泥をこねて人形を作り、それに生命を与えるとゴーレムが誕生するのです。泥人形なので大きさはさまざまですが、生命を与えられた瞬間から成長を始め、やがて成人の大きさに達します。しかし、ゴーレムが正常な状態ならばラビの呪文で動き、召使いのように働いてくれるので、恐ろしいことはありません。問題は人間のちょっとしたミスで思うように操れなくなってしまうということです。例えば、ユダヤ教では絶対に働いてはいけない日が定められていますが、うっかりしてその日にゴーレムを働かせたりすると大変なことになります。ゴーレムはもはやラビのいうことを聞かなくなり、モンスターとなって暴れ回るのです。こうなったらもう終わりです。ゴーレムを作るとき、ヘブライ語(昔のユダヤ語)の呪文を紙に書き、それを泥人形に口の中に入れます。この紙を破り捨てればゴーレムは動かなくなりますが、暴れているゴーレムを捕まえるのは大変なことです。また、ゴーレムはたとえ壊されても33年たつと復活できるので、そのときになってどんなひどいことをされるかわからないのです。 |
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。) |
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