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フランボワイヤン・ワールド
モンスター解体新書
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
テンコ
Tenko
天狐

 脊椎怪物  ほ乳類  キツネ型  テンコ  体長:70cm、尾:40cm  雑食性
■1000年生きて神の能力を手にしたキツネ

 テンコは中国で生まれた、キツネのモンスターです。姿はキツネと同じですが、尾が9本あり、金色の体毛におおわれています。尾が9本あることから九尾のキツネともいわれます。姿がキツネと同じなのは、もともとは普通のキツネだったからです。キツネというのは普通のものでも人をだます能力があるといわれていますが、年をとるごとにその能力が大きくなります。中国の言い伝えでは、キツネは50年生きると女性に変身できるようになり、100年で美女や美男子に変身できるようになります。そして、1000年生きたキツネは神と同程度の能力を持つようになり、天界に住むようになるのです。こうして天界に住むようになったキツネがテンコです。天界に住むほどのキツネですから、人間に害を与えることはほとんどありません。しかし、テンコになる直前までは注意が必要です。というのは、キツネがテンコになるには大量の精気を体内に蓄積する必要があるため、しばしば人間にとりついて精気を吸い取ろうとするからです。このようなとき、キツネは美女に化けたり、美男子に化けたりして人間に近づきます。そして、一緒に暮らしながら相手の精気を吸い尽くして殺してしまうのです。
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。)
幻想動物学

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