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フランボワイヤン・ワールド
モンスター解体新書
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
ブラーク
Al Borak

 脊椎怪物  ほ乳類  半人半獣型  ブラーク  肩高:1.5m  草食性
■時間旅行を可能にする天馬

 ブラークはアラビアで生まれた、馬の姿に人間の女性の頭を持ったモンスターです。頭にはロバの耳があり、身体には鷲の翼があり、尾はクジャクのような羽飾りになっています。身体は銀色でダイヤやエメラルドや真珠で飾られ、きらきらしており、いかにも豪華な乗り物という印象があります。こんなに豪華に飾っているのでは重すぎてまともに走れないのではないかと心配になるほどです。しかし、速さということについては、ブラークは世界中の馬の中で最も速いといっていいはずです。その速さは時間さえ超越していて、どこかタイムマシンを思わせるところがあります。あるとき、ブラークはムハンマドというアラビアの聖人を乗せて旅をしました。ブラークはまず地獄へいき、次にエルサレムという街へ行き、最後に七層に重なった天界を旅しました。この間、ムハンマドはいろいろな人々と話をしました。ですから、この旅には相当な時間がかかったはずなのです。ところが、ムハンマドがブラークに乗って地球に戻ってみると、出かけるときにぶつかって倒れかけていたポットがまだ倒れる途中で、それを受けとめることができたのです。ブラークがいかに速いかがよくわかります。
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。)
幻想動物学

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