小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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脊椎怪物 |
ほ乳類 |
合成獣型 |
ムシュフシュ |
体長:10m |
肉食性 |
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■神が乗り物として利用した「炎の竜頭サソリ獣」
ムシュフシュは現在のイラクのあたりで生まれた、トカゲの身体に獣の脚を持つモンスターです。胴体はトカゲのようで全体がウロコでおおわれています。前肢はライオンのもので、後肢は鈎爪のある鷲の脚になってます。また、2本の角が生えた蛇の頭があり、尾の部分には蛇またはサソリの尾がついています。背中に鷲の翼を持つ種類もいます。非常に古い時代から神聖な怪物と考えられており、神々の乗り物として利用されていました。おそらく、スレイプニルやブラークと同じように、天界や地獄までも駆けめぐる能力を持っていたに違いありません。しかし、神聖なだけではなく、獰猛で恐ろしいところもあります。ある神話の中では、バビロニアの女神ティアマトがマルドゥクという若い神と戦うために作り出した11匹のモンスターのひとつとして登場し、恐ろしい戦闘能力で神々を恐れさせています。おそらく、毒と炎を武器に戦ったのでしょう。というのは、ムシュフシュはツノマムシという毒蛇の頭を持つうえ、“炎の竜頭サソリ獣”と呼ばれることもあるからです。このような恐ろしさは魔物や災厄をも追い払うと考えられ、都市や宮殿の門に描かれることもありました。 |
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。) |
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