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フランボワイヤン・ワールド
モンスター解体新書
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
バフォメット
Baphomet

 脊椎怪物  ほ乳類  合成獣型  バフォメット  身長:3m  雑食性
■魔女と魔法使いの集会を開く悪魔

 バフォメットは背中に真っ黒な烏の翼がある牡ヤギの姿をした、ヨーロッパ生まれのモンスターです。頭には立派な2本の角があり、牡ヤギであるにもかかわらず、胸には人間の女性の乳房がついています。悪魔の仲間なので普段は地獄に住んでいますが、ときどき地上に出てきて、魔女や魔法使いたちの集会を主宰するといわれています。この集会はサバトと呼ばれ、人里離れた場所で、週に1回行われるようです。その日、各地から集まってきた魔女や魔法使いたちが口々に祈りの言葉を捧げると、そこへ巨大なヤギの姿をしたバフォメットが現れるのです。それから悪魔的な儀式が行われ、動物の生け贄が捧げられたり、魔法書が読み上げられたりします。そして、飲めや歌えの大騒ぎが行われ、夢のような興奮の中で悪魔たちの結束が確認されるのです。こういう意味では、バフォメットは魔女や魔法使いたちの教祖だといっていいかもしれません。おそらく、悪魔的な思想を人間界に広めることに大きな情熱を持っているのでしょう。こんなバフォメットですから、いついかなるときに現れ、甘い言葉で誘ってくるかもしれませんが、決して誘いに乗らないように注意しなければいけません。
(モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。)
幻想動物学

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