小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆（鬼塚サヤ）の孫として生まれた鬼塚宏樹（主人公＝私）は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のＫ市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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| 節足怪物 |
昆虫類 |
ハエ型 |
ベルゼブブ |
体長：２ｍ |
雑食性 |
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■ドクロマークを背負うハエの王
ベルゼブブは巨大なハエの姿をした、ヨーロッパ生まれのモンスターです。完全にハエの姿をしていますが、左右それぞれの羽に１個ずつドクロのマークがついています。地獄の悪魔の仲間で、地獄軍団の首領ともいわれていますが、人間生活との関わりでいえば、地上に存在するすべてのハエたちの王としての性格が問題になります。ハエというのは地球上の至る所に存在し、食べ物に群れ集まり、病気をまき散らしたりしますが、こうした嫌われ者のハエたちを操っているのがベルゼブブなのです。頭に生えている２本の触角が実はアンテナのような役割をして、すべてのハエたちに特別な信号を送っているのかもしれません。ベルゼブブは、ハエだけでなく、昆虫や鳥などを含めた空を飛ぶ生き物すべての王だといわれることもあります。それは、ベルゼブブの飛行能力が鳥たちと比べても格段に優れているからでしょう。ベルゼブブは体が大きすぎて飛べないようにも見えますが、決してそんなことはありません。ずっと昔、天使との戦争に負けた悪魔たちは水星まで逃げようとしましたが、ベルゼブブだけがその星に到達できたといわれているほど、飛行能力は優れているのです。 |
| （モンスター解体新書のイラストはすべて福地貴子さんが描いています。） |
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