小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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盂蘭盆経 |
ウラボンキョウ |
経典 |
いわゆるお盆(盂蘭盆)の由来と修法を説いた仏教の経典。インド製で、古代中国西晋代(265~316)の大訳経家・法護によって漢訳され、日本にも輸入された。
盂蘭盆はサンスクリット語の”ullabana”(ウラバンナ)で倒懸(とうけん)(はなはだしい苦しみ)を意味する。それが転じて、亡者の苦しみを救う行事が盂蘭盆となった。日本では、斉明天皇3年(657)に最初の盂蘭盆会が設けられた。
『盂蘭盆経』の内容は次のようなものである。
釈迦(しゃか)が祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)に滞在していたときのこと。十大弟子の一人・目連(もくれん)は初めて神通力を手に入れ、今は亡き父母に恩返しをしたいと思い、六道世界を霊視したところ、母は餓鬼道で飢えと渇きで大きな苦しみを受けていた。目連が嘆くと仏陀がいった。「お前の母は罪が深すぎたので、お前一人の力では救えないし、天神・地神にもどうにもならない。しかし、各地の修行僧が力を結集すれば解脱できるだろう」。そして仏陀は7月15日に行うべき具体的な供養の方法を教えた。目連および多くの修行僧がいわれたとおりの供養を行ったところ、目連の母は餓鬼道の苦しみから救われた。そこで、同じように苦しむ亡者たちを救うため、盂蘭盆の修法が後々までも伝えられることになったのである。 |
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