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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/図書編
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
王昭君変文
オウショウクンヘンブン
小説
 中国唐代後期に寺院などで語られた「変文」作品。王昭君は前漢元帝(在位前49~前33)の宮女で、西施(せいし)、貂蝉(ちょうせん)、楊貴妃(ようきひ)と並び称される中国四大美人の一人。前33年、政略結婚の道具として匈奴(きょうど)の呼韓邪単于(こかんやぜんう)に嫁がされ、その地で死んだという記録が《漢書》にあり、後代になって彼女を主人公とする様々な哀話が作られた。これもその一つ。
 前漢元帝のとき、匈奴の王が妃とする女性を求めてきた。そこで、漢では画師が描いた後宮の女性の似顔絵を見て、もっとも醜い者を与えることにした。そして、王昭君が選ばれた。女たちはみな画師にわいろを贈ったが、王昭君だけはそうせず、画師が彼女を醜く描いたからである。彼女を見た元帝はその美しさに驚き、大いに後悔したが、後の祭だった。こうして王昭君は匈奴に嫁いだが、悲しみのうちに若くして死んだのである。
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