小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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河図洛書 |
カトラクショ |
予言書 |
古代中国の周易八卦占いのルーツとされる神秘的な図象である「河図」と「洛書」のこと。一種の予言書といっていい。
河図については、中国古代神話の神・伏羲の時代に、黄河から出現した竜馬の背中に書かれていたとされるもので、伏羲はこれをもとに『易経』の八卦を作ったといわれる。
洛書については、中国古代神話の天帝・禹が洪水を治めたとき、洛水から出てきた亀の背中に書かれていたとされるもので、禹はこれによって『書経』の洪範九疇を作ったといわれる。
これらの伝説は非常に古くからあり、『論語』子罕(しかん)編に、「子曰く、鳳凰至らず、河、図を出ださず。吾やんぬるかな。」という孔子の言葉がある。河図洛書はこの時代にはすでに聖帝明王出現のめでたい予兆と考えられていたが、その河図洛書が自分の時代に出現しないことを、孔子が嘆いたというのである。また、『易経』繋辞伝に、「河図を出だし、洛書を出だし、聖人これに則る」とあり、河図洛書に則って作られたという易の由来が語られている。
その後宋代になると河図洛書はともに図像だと考えられるようになりさまざまな図が描かれた。
●河図(左)と洛書(右)の図像
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