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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/図書編
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
虬髯客伝
キュウゼンカクデン
小説
 中国唐代末の短編伝奇小説、英雄豪傑小説。杜光庭(とこうてい)・作。
 戦乱の隋末、隋の重臣・楊素(ようそ)に仕えていた下女・紅払(こうふつ)は人を見る目に優れており、いち早く楊家の没落を見抜き、流れ者の李靖(りせい)を主人に選んだ。
 その後、李靖と紅払は豪傑・虬髯客と出会った。虬髯客は自ら王になろうと狙っていたが、すでに大原に将来天子となるべき人物がいるという占い師の予言を聞き、それを見に行くという。やがて李世民(唐朝2代皇帝・太宗)と面会した虬髯客はその風貌を見ただけでそれを悟り、自分は中国をあきらめ、外国で王となろうと決意する。虬髯客は李世民に協力しろと告げ、天下取りのために蓄えていた全財産を李靖と紅払に譲った。こうして十年後、虬髯客は扶余国で王となり、李靖は唐王朝建国の功臣・名将となるのである。
 なお、虬髯客は清末の剣俠(けんきょう)小説『仙俠五花剣』に十剣仙のひとり虬髯公として登場し、京劇の「風塵三俠」は李靖、紅払、虬髯客の三人を主人公としたものである。
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