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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/図書編
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
九天玄女の書
キュウテンゲンジョノショ
天書
 小説『水滸伝』第42回で、後に梁山泊の総頭領となる宋江が九天玄女(道教の女神)から与えられたとされている3巻の天書。宋江は済州鄆城県(うんじょうけん)のとある九天玄女の廟の中で夢を見、九天玄女からこの書を渡された。
 女神は、「宋星主、あなたはこの三巻の天書を熟読し、天に替わって正しい道を行うように務めなさい。その仕事が終われば、あなたはまた天宮の星に帰ることができます。ただし、この天書は天機星(呉用)と一緒に読んでもかまいませんが、他のものに見せてはなりません」と告げた。そして、宋江が目覚めると3巻の天書が袖の中に入っていた。縦十五センチ、横十センチ、厚さ十センチほどのものである。
 内容は、戦法・占い・妖術に関するものと思われる。例えば、天書第3巻には「風をもどし、火を返し陣を破る法」があり、第52回の梁山泊軍と高唐州との戦いで宋江はこの法を使っている。
 しかし、敵の魔法使い康廉(こうれん)がもっと強力な魔法を使ったため、この法は打ち破られてしまった。九天玄女の書というといかにも強力なもののようだが、この結果からわかるように『水滸伝』の中では天書自体はたいした働きはしていない。
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