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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/図書編
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
鏡花縁
キョウカエン
小説
 中国清代中期の空想的長編小説。李汝珍(りじょちん)作。
 天界を追放された百人の花の精が異国に流れ着く。それを主人公・唐敖(とうごう)が友人の林之洋(りんしよう)、多九公(たきゅうこう)と一緒に各地を旅して探しだし、中国に連れ戻すという話である。
 『水滸伝』のように100人の花の精の名前が記された碑文も登場する。「中国版ガリバー旅行記」といわれることもあり、主人公たちは君子国、女児国、無腸国、黒歯国といった様々な国々を旅する。これらの国々は『山海経』などの記述に由来するものだが、基本的に実在しない荒唐無稽な場所である。ただし、物語の随所に作者の学才・博識が発揮されている知的な小説で、男女平等・女性解放論が主張されているという特徴がある。たとえば、昔の中国では婦女子は子供のころから布で足を固く縛り、足を大きくしない「纏足(てんそく)」という習慣があった。これについて、君子国の物語の中で、それは女に苦痛を強いる悪習で賢者に反対されているものだからやめるべきだという主張がなされている。
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