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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/図書編
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
紅線伝
コウセンデン
伝奇小説
 中国唐代末の短編伝記小説、義俠(ぎきょう)小説。紅線という女俠が活躍する物語で、袁郊(えんこう)の伝奇集『甘沢謡(かんたくよう)』中の一遍。
 魏博節度使(ぎはくせつどし)の田承嗣(でんしょうし)は横暴で、私利私欲のために潞州(ろしゅう)を併呑(へんどん)しようとたくらんでいた。潞州節度使薛崇(せつすう)は大いに困った。
 このとき薛家に仕えていた奴婢紅線が「わたしを魏州に派遣すれば問題は解決します」と申し出た。そして、彼女は空を駆けて七百里彼方の魏州を訪れ、田承使に計画をあきらめさせた。田承使は厳重な警備に守られていたが、紅線は忍者のようにそれをかいくぐり、彼の枕元から黄金の容器を盗み出すことで、命を奪うのも簡単であると脅したのである。こうして紅線は夜半の間に潞州と魏州を往復し、戦争を回避することに成功したのだ。
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