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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/図書編
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
呉子
ゴシ
古典
 中国古代の兵法書で、武経七書(ぶきょうしちしょ)のひとつ。
 兵書としての重要性において『孫子(そんし)』と双璧をなし、戦国時代末期に書かれた『韓非子(かんぴし)』には、「家ごとに『孫子』と『呉子』があった」と記されている。
 『漢書(かんじょ)』「芸文志(げいもんし)」には「呉子四十八篇」と記されているが、現存書は図国(とこく)・料敵・治兵・論将・応変・励士(れいし)の6篇から成る。

 『呉子』は『孫子』を継承発展させたものとして、後代の兵家から重要視されたが、その特色は強大な国を維持するには文だけでも武だけでも駄目で、文武双方が備わっていなければならないと説くところにある。それだけに内容は広範囲で、民衆に対する道徳教育から実践の技術にまで及んでいる。

 戦国初期の魏に仕えた呉起(ごき)(?~前381)の作とされ、内容も魏のための論となっている。ただ、作者は呉起の兵法を伝えた兵家の一派で、後代の偽書ともいわれる。現在に伝わるものは唐代に再編集されたものである。
 呉起は戦国時代初期に魯(ろ)・魏(ぎ)・楚(そ)などに将軍として仕え、76戦して64勝、12引き分けという名将である。その経歴は『史記(しき)』の「孫子呉起列伝」で知ることができる。
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