小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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崑崙奴 |
コンロンド |
伝奇小説 |
中国、唐代末期に書かれた短編の伝奇小説・剣侠小説。裴鉶(はいけい)著の短編小説集『伝奇』の一遍で、現在の武侠小説の源流の一つとされる。
大暦(たいれき)年間(766~779)のこと。崔生(さいせい)は父の命で当代随一の大官を訪問する。そこで接待に出た屋敷の歌妓(かぎ)・紅綃(こうしょう)と出会う。二人は互いに一目惚れし、紅綃は手真似で自分の気持ちを伝えた。だが、崔生はその意味が分からず、家に帰って悩んでしまった。それを見た奴僕(ぬぼく)の摩勒(まろく)は、手真似の謎が十五夜の密会であることを悟り、その夜に崔生を背負い、いくつもの垣根を飛び越え、紅綃と密会させる。さらに、紅綃の不遇に同情し、彼女を塀の中から救出し、崔生と夫婦にするのである。
間もなく事が露見し、大官は手勢を出して摩勒を捕えようとするが、摩勒は匕首(あいくち)を手にし、屋根や塀を軽々と飛び越え、無数の矢をかわして姿を消した。10年後、崔家の人が洛陽で薬を売る摩勒を見たが、その姿は昔と少しも変わっていなかったという。 |
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