小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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残唐五代史演義伝 |
ザントウゴダイシエンギデン |
小説 |
中国元末明初ころに成立した小説。全60巻。羅貫中(らかんちゅう)編と伝えられるがはっきりしない。
唐滅亡のきっかけとなった黄巣(こうそう)の乱にはじまり、唐滅亡後に華北地方に興った五つの王朝(五代=後梁(こうりょう)、後唐(こうとう)、後晋(こうしん)、後漢(こうかん)、後周(こうしゅう)の歴史物語である。ただし、物語の主眼は後唐の滅亡までで、そこまでで50回を使っている。
物語の中では、後唐は滅亡した唐を再興したものと位置づけられ、そのために戦った英雄たちが善玉として扱われている。黄巣の乱を平定するためにはせ参じた北方系民族出身の軍閥指導者・李克用(りこくよう)、克用の養子・李存孝(りそんこう)、克用の息子でのちに後梁を滅ぼして後唐を興した李存勗(そんきょ)などである。
これに対し、唐王朝を簒奪(さんだつ)して後梁を建国した朱温(しゅおん)(朱全忠(しゅぜんちゅう))やその将軍・王彦章(おうげんしょう)などが悪玉である。これらの英雄たちは前記の善玉英雄たちとしのぎを削るが、最後は滅ぼされるのである。
後唐滅亡後の後晋、後漢、後周の歴史は完全なつけたしである。 |
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