小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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三夢記 |
サンムキ |
伝奇小説 |
中国唐代中期の短編伝奇小説。白居易(はくきょい)の弟・白行簡(はくこうかん)の著。他人の夢にこちらで出会う話(第一話「劉幽求(りゅうゆうきゅう)の話」)、こちらが何かしているのを他人が夢見る話(第二話「慈恩(じおん)の夢遊」)、双方が同じ夢を見る話(第三話「竇質(とうしつ)」)、という三つの不思議な夢の話がある。
第一話はこんな話である。則天武后(そくてんぶこう)の時代に劉幽求が使者の用事の帰りに夜道を行くととある仏堂院の中で若い男女十数人がごちそうを食べていた。その中に妻がいた。不審に思って入ろうとしたが門が閉まっていたので瓦を投げつけると、みな逃げ出した。家に帰ると妻が「さきほど夢で十数人の人と一緒に夢でどこかの寺に遊びに行って庭で会食した。誰かが瓦を投げつけたので大騒ぎになり、そこで目が覚めました」というのである。 |
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