小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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三略 |
サンリャク |
古典 |
中国古代の兵書。『孫子(そんし)』『呉子(ごし)』『六韜(りくとう)』と並んで中国古兵学の最高峰「武経七書(ぶきょうしちしょ)」のうちの一書とされている。『六韜・三略』というようにしばしば『六韜』と併称されるがそれぞれ別の書である。上略・中略・下略の三巻から成っていることから『三略』と称された。
伝説では、漢の高祖・劉邦(りゅほう)に仕えた功臣の張良(ちょうりょう)が、仙人じみた謎の老人・黄石公(こうせきこう)から授かったとされ、『黄石公三略』とも呼ばれるが、後世の偽作である。成立は後漢末と見られる。
この書の三巻はテーマ別になっているわけではなく、全体として、政治・軍事・戦略・戦術などの要点が順番に書かれている。過酷な乱世を生き抜くための機略に溢れており、当然日本でも人気があった。例えば、北条早雲はこの書の最初の一句「それ主将の法は、努めて英雄の心を擥(と)り、有功を賞禄し、志を衆に通ず」(中国古典新書『六韜・三略』・明徳出版社)を聞いただけで兵法の極意を悟ったといわれる。また、「柔よく剛を制す」という名句もこの書の言葉である。 |
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