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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/図書編
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
志怪小説
シカイショウセツ
小説
 中国六朝(りくちょう)時代の小説で、とくに怪異の談を記したもの。「志怪」という名もまさに「怪異を志(しる)す」という意味がある。
 怪異の内容には風神(ふうじん)・雷神(らいじん)といった自然の神々の話や珍しい動植物の話、妖怪変化・幽鬼・幽界の話、動物のたたりや恩返しの話、動物などの異類と結婚した話、方士や道人の神がかり的行為の話、当時の人々や事件にまつわる不思議な話など、実に様々なものがある。そして、それは基本的に当時の庶民の間で語り継がれた話といっていい。
 小説としては極めて初期の段階にあり、とにかく作者が見聞した事実をそのままに記すという性格のもので、小説としての構成力は弱く、一つ一つの話は非常に短い。「どこそこで、これこれこういうことがありました」というような書き方である。しかし、こうした段階を経たことで、より高度な文学性を備えた唐代の伝記小説も生まれてきたのである。
 志怪小説を収めた志怪書としては、曹丕(そうひ)の『列異伝(れついでん)』、干宝(かんぽう)の『捜神記(そうじんき)』、陶潜(とうせん)の『捜神後記』、劉義慶(りゅうぎけい)の『幽明録(ゆうめいろく)』、劉敬叔(りゅうけいしゅく)の『異苑(いえん)』、張華(ちょうか)の『博物志(はくぶつし)』、任昉(じんぼう)の『述異記(じゅついき)』などが有名である。
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