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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/図書編
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
春秋左氏伝
シュンジュウサシデン
歴史書
 中国古代の歴史書『春秋』の解説書。『春秋穀梁伝(しゅんじゅこくりょうでん)』『春秋公羊伝(しゅんじゅうくようでん)』とともに春秋三伝といわれ、経書(けいしょ)(儒教の最重要文献)に準ずるものとされている。
 伝承では作者は孔子と同時代人の魯の左丘明(さきゅうめい)といわれるが、確かではない。とにかく、その後『左氏伝』はながらく歴史的には忘れられた存在となった。前漢末になって学者・劉歆(りゅうきん)が宮中の蔵書中から先秦時代の古文字で書かれた『左氏伝』の文章を発見した。しかし、この時点で『左氏伝』には『春秋』を解説した部分しかなく、『春秋』自体の記述は載せられていなかった。
 西晋(265年~316年)になって杜預(とよ)(222~284)が『春秋』の経文と『左氏伝』の解説を相互に照応できるような形に整え、『春秋経伝集解(けいでんしっかい)』という注釈書をまとめた。現在読まれている『春秋左氏伝』はみな、この書をもとにしているという。
 『左氏伝』研究は三伝の中では『公羊伝』研究とともに『春秋』学の主流派を争ったほど盛んだったが、この書は他の二書とは異なる特徴があった。『公羊伝』『穀梁伝』は『春秋』の経文に沿って、ほとんど文字単位で解説を加え、孔子の精神を読み取ろうとしているのに、『左氏伝』では事件に関わるような歴史的な説話が大量に取り入れられているのである。『公羊伝』『穀梁伝』から窺える本来の『春秋』には載っていなかった歴史的事実も『左氏伝』には数多く載せら、その説明も膨大なものになっている。このため、春秋時代の歴史物語の宝庫ともいわれ、『春秋』解釈などとは関係なしに、文学的な読み物としても面白いものになっている。また、春秋時代の歴史を知る上でなくてはならない資料となっているのである。
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