ようこそ。ここは草野巧のホームページです。
フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/図書編
フランボワイヤン・ワールド・トップ中国神話伝説ミニ事典目次図書編目次
 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
傷寒雑病論
ショウカンザツビョウロン
医学書
 中国後漢末に張仲景(ちょうちゅうけい)が作ったとされる医書。全16巻。湯液(とうえき)(せんじ薬)を中心とする療法と薬の処方を集成したもので、今日行われている漢方湯液療法の原点というべき古典である。また、実在した個人の名をもつ最古の医書である。
 張仲景が書いたもとのテキストは現在には伝わっていない。『傷寒雑病論』は題名のとおり「傷寒」と「雑病」を扱ったひとまとまりの書だった。唐代になり、1065年に傷寒を扱った部分が『傷寒論』、1066年に雑病を扱った部分が『金匱要略(きんきようりゃく)』という題名の本として出版され、これによって『傷寒雑病論』の内容が後世に伝わることになった。

 『傷寒論』は全10巻、全22編で、112の薬方と72種の薬物から構成されている。「傷寒」とは腸チフスのような急性熱性病であり、風邪とかインフルエンザもこれに含まれるらしい。『傷寒雑病論』にあったとされる張仲景自身の自序によると、ある時期に200人以上もいた彼の一族のうち三分の二が死んだが、傷寒によるものが十分の七を占めた。それゆえ医書の作成に取り組んだというから、『傷寒論』が『傷寒雑病論』の中心部分だったことがわかる。
 『金匱要略』は全25巻、全25編である。「雑病」とはその他のさまざまな疾病ということなどで、扱っている病気は多い。循環器・呼吸器・泌尿器・消化器など障害や皮膚病、婦人病、精神病、救急治療法などまで扱っている。
 いずれも古い本ではあるが現在も高い価値を持っており、そこに書かれた漢方処方には今日でも頻用されているものが多い。
Copyright(C) 草野巧 All Right Reserved