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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/図書編
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
真誥
シンコウ
経典
 中国の道教上清(じょうせい)派の経典。上清派の確立者である陶弘景(とうこうけい)(456~536)によって編纂された。
 上清派の歴史・教義がまとめられたもので、真人(しんじん)になる方法、上清派の福地(天国)である句曲山(くぎょくざん)(茅山(ぼうざん))の状況、冥界および地獄である羅鄷山(らほうさん)の状況などが述べられている。
 真人というのは仙人に類したものだが、葛洪(かっこう)が『抱朴子(ほうぼくし)』に述べるような煉丹術(れんたんじゅつ)による方法ではなく、自分自身の力で心身を錬成して宇宙的生命=真を体得した神のような人のことである。
 現行の書は①運題象(うんだいしょう)篇(4巻)、②甄命受(けんめいじゅ)篇(4巻)、③協昌期(きょうしょうき)篇(2巻)、④稽神枢(けいしんすう)篇(4巻)、⑤闡幽微(せんゆうび)篇(2巻)、⑥握真輔(あくしんほ)篇(2巻)、⑦翼真検(よくしんけん)篇(2巻)の七編二十巻から成る。
 この書の成立過程は次のようなものだという。364年、句曲山において南岳魏夫人(なんがくぎふじん)をはじめとする真人が霊媒の楊羲(ようぎ)に降り、上清派の教義を授けた。それを許謐(きょひつ)、許翽(きょかい)父子が筆写した。この後も多くの真人がいろいろな霊媒に降りて、教義が授けられ、経典が増えていった。こうした経典を後になって陶弘景が編集したのが『真誥』で、書名は「真人の誥(お告げ)」という意味である。
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