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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/図書編
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
石碣天書または石碣天文
セッケツテンショ/セッケツテンブン
天書
 小説『水滸伝』第71回において、空から落ちてきたとされる碑(石碣(せっけつ))に記されていた文のこと。
 『水滸伝』によれば、梁山泊に108人の豪傑が勢ぞろいしたのは宣和2年4月だが、このとき総頭領の宋江(そうこう)は前任の総頭領で最近戦死した晁蓋(ちょうがい)のために7日間にわたる大々的な供養を営んだ。
 その7日目の夜、天から火の玉が落ちるという事件があり、宋江がその場所を掘り返させると一枚の碑が出てきた。その碑に刻まれていた古代文字を、供養のために招かれていた博識の道士が解読したところ、碑の表には「替天行動(たいてんこうどう)(天に替わって道を行う)」という文字と天罡星(てんこうせい)36人の名が席順に刻まれていることがわかった。さらに碑の裏にも文字があり、そこには地煞星72人の名が席順に刻まれていた。
 これを見た宋江ははじめて、梁山泊の頭領百八名が上天の星の生まれ変わりであり、ここに集まるように運命づけられていたのだということをさとったのである。
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